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暮らしの武将

暮らしや仕事に役立つ戦国武将の知恵やエピソードをご紹介いたします。

任せれたい

こんにちは。サエモンノ輔でござる。

今回は前回の続きですね。
「どういう人物が仕事を任されるのか」です。
今をときめくクリエイティブディレクターだって、あらゆる番組のクレジットに名を連ねる放送作家だって、最初から勝手に仕事が舞い込んで来た訳ではないはず。
「あいつに任せてみようかな。」と周りに思わせる仕事振りがあったからこそ、大きな仕事が回ってきたのです。今回はそんな任せたいと思わせる仕事振りを藤堂高虎に教わろうと思います。

前回ご紹介した通り、どんどん大役を任されていった高虎。周囲の人々がその仕事振りや人物をどう見ていたのかを紐解くと、その秘訣が分かります。

1、有言実行の男
徳川家康の家臣・土井利勝は言います。
「高虎はその口で言った事は必ずやってのけた。それが簡単であろうが難しかろうが関係なかった。全てがそういう風だから、あれ程功名を立てても嫉妬から讒言を言われる事もなかったし、将軍家からの信頼も揺らぎなかったのだ。」と。
言ったからにはやり抜く事は信頼を得るためには大切な事。
精神論というのではなく、セルフマネジメント
がしっかり出来ているかどうかですよね。

2、素早く実行する男
秀吉が死に、朝鮮に出兵していた軍勢を撤退させる事になった時の事。
徳川家康は高虎を呼び出し、撤退作業を行うべく朝鮮に渡るようにと頼んだ。しかし、その日の夕暮れになって言い残した事を思い出した。明日の朝にまた来て欲しいと高虎の屋敷に使いを出すと、留守居の家臣が「今朝そちらのお屋敷から戻られると、そのまま支度をして、先ほど出船いたしました。」と言う。
それを聞いた家康は
「高虎の事は小身の頃から知っているが、昔から万事に手早くて只者ではなかった。今の若い連中は見習って参考にすべきだ」と言ったそうです。
やっぱり、任された仕事を素早く着手する姿は、任せた方としても任せた甲斐があると感じますよね。

3、気遣いのできる男
二条城の建築について徳川秀忠から案を求められた高虎。この時、高虎は案を二つ用意してきた。家臣が「最良の案を一つ用意すればいいのではありませんか?」と聞くと、「一つだけだと秀忠様はわしの意見に賛成した事になるが、二つならば秀忠様が御自身でお選びになった事になるからだ。」と答えた。それを聞いた家臣は「本当に慎重なお方だ」と感心したそうです。
ちょっと行き過ぎな感じもしますが、ここまで上司に気遣いができれば、仕事を任せたいと思いますよね。

いかがでしたか?戦国流「仕事を任される秘訣」。
任されるのには理由がある訳です。
「あいつは運が良いだけだ」と僻んでいないで、日々の仕事でこういった事を積み重ねて信頼を得ていきましょう。

藤堂高虎、調べるほどに奥深い人物です。
次回は高虎の仕事術上級編と題してお送りします。

 

藤堂 高虎(とうどう・たかとら)
伊予今治藩の藩主。
今治は元々「今張浦」という地名だったのを「今からこの地を治める」と言って「今治」に改名したのも高虎である。

 

次回は4月30日更新予定です。